目次
先日 SPYD を新規で100株(約40万円)購入しました。
SPYD の購入理由や短所について紹介します、購入を検討している方は是非参考にしてみて下さい。
SPYDとは
SPYD とはStateStreet社が運用する米国のETFです。
正式名称 – SPDR® Portfolio S&P 500® High Dividend ETF
「Exchange Traded Funds」の略で日本語に訳すと「上場投資信託」となります。
単語の通り証券取引所に上場している投資信託であり、以下のような特徴があります。
- 特定のインデックス(指数)に連動するような運用を行う
- 上場しているため、いつでも売買可能 → 流動性が高い
- 一般的な投資信託と比較し経費率が安い (年間 0.1%以下)
- 4半期毎に分配金が出る
SPYDの特徴
SPYDはS&P500®指数構成銘柄のうち配当利回りの高い上位80銘柄にほぼ均等に投資するETFです。
※ S&P500 = 米国の大型優良企業500銘柄から構成される指数
一番の特徴は米国ETFの中で最も高い利回りを有している事でしょう。
2020年01月時点の基本情報を以下に示します。 ( State Street 公式 より)
運用資産 | 21.4億ドル |
株価 | 39.06ドル |
分配金 | 1.746ドル (2019年実績) |
分配金利回り | 4.47% (2019年実績) |
経費率 | 0.07% (年間) |
リバランス頻度(構成銘柄/比率変更) | 半年毎 |
チャート
SPYDが上場した2015年末からのチャートは以下のようになっています。
S&P500と比較すると上昇率は弱いですが、上昇傾向にある事が分かります。

セクター比率
不動産セクターへの比率が高い事が特徴的です。
配当利回りが高い企業は成熟しきっている事が多いため、ディフェンシブ銘柄の割合が高くなる
と思われましたが、意外にもセクター比率は以下のようになっていました。
これは不動産セクターの配当利回りが突出して高い事に起因しています。
※ ディフェンシブ = 景気変動による影響を受けにくい (内需関連、インフラなど)
ディフェンシブ 46.85% : 景気敏感 53.15%
セクター(業種) | 比率 | 景気左右 |
不動産 – Real Estate | 17.51% | ディフェンシブ |
一般消費財 – Consumer Discretionary | 16.83% | 景気敏感 |
エネルギー – Energy | 12.04% | 景気敏感 |
公益事業 – Utilities | 10.70% | ディフェンシブ |
生活必需品 – Consumer Staples | 10.22% | ディフェンシブ |
金融 – Financials | 9.73% | 景気敏感 |
情報技術 – Information Technology | 6.93% | 景気敏感 |
通信サービス – Communication Services | 5.39% | ディフェンシブ |
素材 – Materials | 5.16% | 景気敏感 |
ヘルスケア – Health Care | 3.03% | ディフェンシブ |
資本財 – Industrials | 2.46% | 景気敏感 |
購入理由
「海外ETFの存在をもっと早く知りたかった」 この一言に尽きます。
GDP(経済成長率)の観点から投資先は日本より米国の方が良いと気づき、
数年前から米国の個別株も買うようになりました。
利益は出ているものの、所詮は数銘柄への投資かつキャピタルゲイン狙いのため
分散や長期保有という観点ではやや不安がありました。
インデックス投資は勝者のゲーム をとあるきっかけで読んだことからインデックス投資について学び、
自身のポートフォリオに海外ETFを組み込む価値が十二分にあると感じたのが始まりです。
(この本の紹介記事も今後あげたいと思います)
私自身が高配当株好きのため、まずはSPYDを選びました。
SPYDに関しては以下のような長所が上げられます。
- キャピタルゲイン(値上がり益) + インカムゲイン(配当益) の両方が期待できる (トータルリターン)
- S&P500という世界最強の指数に含まれる優良企業に投資ができる
- 手数料の安さ
- 高配当
- 米国最大手の金融機関StateStreet社が運用している
短所
トータルリターンではより優れたETFがある
以下のチャートはSPYDが上場した2015年末からの株価上昇率を
大型有名ETFであるVTI / VOO / SPYと比較したものです。
チャートが示す通り株価上昇率という観点ではSPYDは上記3つのETFより劣っています。
理由としては前述した通り配当利回りが高い企業は成熟しきっている事が多く、
成長性の高い企業と比較し株価が上昇し辛いためです。
SPYDはインカムゲイン(配当)狙いという立て付けで購入するのが良いでしょう。

他のETFと比較して経費率が若干高い
経費率が0.07%のETFに100万円投資した際の年間経費はたったの700円です。
一般的な日本の投資信託と比較すると海外ETFの手数料は非常に低く設定されているため
このレベルの経費率の違いはそこまで気になりません。
実際は為替を円からドルに転換する際のスプレッドや売買手数料の方がコストになっています。
銘柄 | 経費率 |
SPYD | 0.07% |
VTI | 0.03% |
VOO | 0.03% |
SPY | 0.09% |
VYM | 0.06% |
HDV | 0.08% |
今後について
今後は自身の資産配分(アセットアロケーション)におけるETFの比率が30%になるように
定期購入(ドル・コスト平均法)していく予定です。
SPYD 以外にも魅力的なETFは多数存在するため、ETF内の分散も考えていきます。
因みに私の現金比率は常に15~20%程度です。
現金に関しては「暴落時に買い逃さない」 程度に残しておくぐらいで丁度良いと思っています。
今の時代、現金のまま貯蓄しているのは非常にもったいないです。
以上になります。 次回は有名ETFの比較記事を記載する予定です。
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